就職してから3年未満で転職する第二新卒の方は、転職理由が選考に悪影響を及ぼすのではないかと不安になるかもしれません。確かに選考のマイナス材料となるケースもありますが、アピールポイントとして活用することも可能です。
この記事では、第二新卒が面接でどのように転職理由を伝えたらいいのか、回答例文を交えて解説します。


目次
第二新卒の転職理由から採用担当者が見ているものとは?
採用担当者が転職理由を通して見ているポイントは3つです。
・転職理由における嘘の有無
・戦力として長く活躍してくれるか
・ビジネスマナーや人柄
それぞれの詳細について、以下に解説します。
転職理由に嘘がないか見ている
採用担当者は、第二新卒が前職を辞めた理由に嘘がないかを見ています。第二新卒には、3年未満の短い期間で最初の就職先を辞めたことが採用のマイナス材料になるのではないかと、不安を募らせる傾向があります。
そのため、転職理由に嘘をつく第二新卒が少なからずおり、採用担当者はそれをチェックしているわけです。後ろめたさがあっても嘘の転職理由を伝えることは推奨できません。事実や履歴書の記載と食い違いがないよう誠実に答えましょう。
株式会社リクルートが公開する「就職白書2022」によると、面接は複数回実施する企業が多く、内定までに実施される面接は平均2.4回です。なかには、4回以上面接を実施する企業もあり、転職理由に嘘をついた場合、面接を重ねるうちに採用担当者へ伝える内容に食い違いが生じる可能性があります。転職理由をごまかして最初の面接に成功しても、2回目以降の面接で嘘が露呈することは十分に考えられるため、偽りを述べないよう注意しなければなりません。
参照:株式会社リクルート 「就職白書2022」


長く働いてくれる人材か見ている
企業は長く勤めてくれて、長期間戦力になる人材を求めています。しかし、第二新卒は前職を短期間で辞めているため、「すぐに辞めてしまうのでは」という先入観と不安感を抱かれがちです。人材の育成には時間とコストがかかるので、すぐに辞める人材は企業に対して損失を与える存在と見られかねません。
採用担当者は損失を回避するために、転職理由から仕事に対する意欲や情熱を見極めようとします。ストレスに対する耐性も測られ、複数の要素を「自社に長く所属・貢献してくれるか」の判断材料にします。
また、採用担当者が注視するのは、前職を退職した原因を自社で解決できるかという点です。企業が求める人材と、第二新卒が企業に求める条件に齟齬がないように、転職理由や志望動機が深掘りされます。
ビジネスマナーの有無や人柄を見ている
基本的なビジネスマナーを身につけているかを見ることで、労働に対する心構えを判断されます。短期間とはいえ勤務経験がある第二新卒であるにもかかわらず、姿勢や言葉遣い、話し方などの基本的なビジネスマナーが身についていない場合、修得に真剣に取り組んでいなかったと判断されても仕方ありません。
働くこと全般に対しても真剣に取り組まない人物と判断される可能性もあります。人柄や責任をもった行動ができるかの指標にもなるビジネスマナーは、面接での合否に影響する重要な要素です。
第二新卒に多い転職理由8選
第二新卒に多い転職理由は、以下の8つです。
・別にやりたい仕事がみつかった
・仕事内容が違った
・より評価してくれる環境を求めて
・社風が合わなかった
・収入アップのため
・キャリアップのため
・プライベートの確保
・人間関係のトラブル
それぞれの理由について解説します。
別にやりたい仕事が見つかった
第二新卒の転職理由として多いのが、やりがいや達成感を求めて別の仕事を目指すことです。努力して就職したものの、仕事にやりがいや達成感を見出せず転職するパターンです。「やりがいを求めて」や「本当にやりたい仕事が見つかった」などは、一見すると前向きな転職理由に映ります。
しかし、裏を返せばやりがいや達成感を見出せなければ、すぐに辞めてしまう人材と公言しているようなものです。また、場合によっては就職希望先の情報収集を怠ったと捉えられる可能性もあります。転職理由に用いる際には注意しなければなりません。
仕事内容が説明や想像のものとは違った
求人案内や会社説明会では、採用担当者や広報が自社の魅力をアピールします。就職希望者を募るためなので当然ですが、企業の良い面を強調します。良い面だけを聞いて就職先を決めてしまうと、仕事内容が説明や想像と違うと落胆することも少なくありません。その落胆が退職の理由となります。
例えば、営業であれば大きな取引先と契約を結んだ実績や、販路の開拓に成功し事業の拡大につながったケースなどは、華があり魅力的に映るかもしれません。しかし、入社から1~2年でこのような業務に携われるのは稀で、大半の業務は事務作業や先輩社員のサポートに関わる地味なものです。先にある華やかな部分だけを想像して就職すると、手前にある下積みの辛さや地味さに耐えられないこともあるでしょう。
転職理由としてこうした事実だけを伝えると、ただ基礎的な業務の修得に挫折しただけと判断される可能性があります。就職してから抱えた不満を解消するために起こした行動や、現実を知ったうえで「同じ失敗を繰り返さないために何をするべきなのか」という自分なりの反省を盛り込み、転職理由に理解が得られるようにすることが大切です。


努力や成果をより評価してくれるところで働きたい
努力や成果を正しく評価してもらえる環境を探すことも、代表的な転職理由に挙げられます。ただし、客観的に理解を得られるように経緯を説明できなければ、自己評価が高いだけの人物だと判断される可能性があるため、面接の場で転職理由として用いる際には注意が必要です。
年功序列が色濃く残る日本の企業では、年齢や会社に所属した期間が壁となって正当に評価されないケースも少なくありません。スキルや知識を身につけ、実績があるにもかかわらず評価が低かったというのは、第三者にも理解される転職理由です。しかし、入社3年未満、短ければ1年未満の人材が転職理由として挙げると、説得力に欠けます。
会社や上司が求める成果を上げておらず、業務効率が悪かったり、単に仕事が遅かったりしたのであれば、能力不足を露呈するだけの結果に終わるでしょう。第二新卒が転職理由として用いる場合には、自身に問題がなく、客観的にも正当な評価を受けられなかったことを説明する必要があります。
会社の風土や考え方が合わなかった
社風や経営戦略が捉えるビジョンが、自身の考えと合わず退職するケースです。実際に働いてみるまで、社内の本当の空気感を知ることはできません。たとえ内定者に対して実施される研修や、内定者をアルバイトとして雇う「有給インターン」などに参加したとしても、入社するまではお客様のように扱われることもありえます。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大以降はこのような機会すら減り、面接もオンライン上で実施されるケースもあるため、入社後に社風と合わないと感じる第二新卒は増えている可能性があります。
これでは転職しても同じ事態に陥りかねません。転職理由として前の会社と相性が一致していなかったと伝える場合には、転職希望先の企業の理念を理解したうえで、企業の経営戦略に則って貢献できることをアピールする必要があります。
今よりも給与や年収を増やしたい
第二新卒に限らず、収入アップを目指して転職するビジネスパーソンは多いでしょう。仕事が給与に見合わなかったり、同業他社に比べて給与水準が低かったりするなどが転職や退職の理由として挙げられます。実際に得ていた給与と同業他社の給与水準を提示できれば、転職の理由として正当性があります。就職して3年以内では、昇給のチャンスが少ないことも給与が少ない要因です。
しかし、退職や転職の理由がお金の話だけでは、採用担当者に与える印象は良くありません。あくまでも転職のきっかけが収入のアップで、そのために取り組んできた努力や、転職希望先の企業で成果を上げたい旨をアピールすると好印象を与えられる可能性があります。
早くから市場価値を高めて成長したい
自身の市場価値を高めるために、20代のうちから複数の会社を経験し成長したいと考えて転職する第二新卒もいます。携わった業務より専門的な分野に挑戦したい、幅広い知識やスキルを身につけたいなど、向上心をアピールすることで採用担当者に好印象を与えられます。
しかし、具体的なキャリアプランやゴールが設定されていない場合には、向上心があるのか夢見がちなのか判断できません。転職理由として採用担当者に伝える際には、どうやって自身の市場価値を高めたいのか、どのようなキャリアを積みたいのかを具体的に説明する必要があります。
また、転職希望先でキャリアを重ね、長く勤める意思を示さなければ、向上心が認められたとしても採用の可能性が低くなる場合があります。なぜなら、コストや時間をかけて人材育成に取り組む企業にとって、キャリアを積んだらすぐに辞める人材は損失になるからです。転職した場合の長いスパンでのキャリアプランを提示し、長く勤め、企業に貢献することをアピールしましょう。


もっとプライベートの時間がほしい
第二新卒の転職理由の1つとして挙げられるのが、プライベートの充実です。残業の長さや多さが原因でプライベートの時間が確保しづらく、労働環境が整った職場を目指して転職したいというのは、正当な理由ではあります。しかし、少しの残業でも不満を募らせ転職する人材かもしれないと採用担当者が危惧すると、選考に悪い影響を与えるかもしれません。
例えば、残業の多さが業務の采配に起因していたとします。この場合、それを踏まえてどのように業務改善に役立てられるのかといったように、熱意を持ってポジティブに仕事に取り組む意気込みを採用担当者に伝えましょう。
人間関係のトラブルがあった
就職した会社に相性がよくない人がおり、その人との人間関係がストレスとなって退職するケースがあります。業務で関わる従業員全員と相性がよい人は稀で、数人ほど相性のよくない人がいることは珍しくないはずです。そのため、「人間関係のトラブルで退職した」と採用担当者に伝えると、些細なことですぐに辞める人物だと判断されるかもしれません。
採用担当者からすると、一方の意見しか聞けないため、トラブルの原因が職場の人間にあるのか、面接を受けている本人にあるのかの判断は困難です。受け答えやビジネスマナーに落ち度があった場合には、人間関係のトラブルの原因が、面接を受けている本人にあるのではと思われる可能性もあります。チームワークの重要性を理解していることや、人間関係の構築に対して前向きなスタンスであることをアピールしましょう。
面接で第二新卒が伝えるべきでない転職理由
選考に悪い影響を与える可能性が高いため、以下の3つを第二新卒の転職理由として伝えるのは控えましょう。
・成果が出なかった
・つまらなくなった
・配属に不満
どの転職理由もネガティブです。採用担当者に与える印象も悪くなりがちなので、改善のために努力を重ねたことを中心にアピールし、「それでも改善されなかったから退職した」というように伝えるのがポイントです。
成果が出なかった
「成果が出なかった」という転職理由は、勤めていた企業に問題があったかのように責任を押し付ける印象があるため、第二新卒は面接で伝えるのを控えましょう。採用担当者からすると、成果が出なかった原因が企業側にあったのか第二新卒側にあったのかの判断がつきません。第二新卒であれば勤続年数が3年未満です。
通常、入社から2~3年で大きなプロジェクトを任されないことは採用担当者も分かっています。それでも「成果が出なかった」と転職理由として答えると、「仕事の取り組み方に問題があったのではないか」や「たった2~3年で成果が出せると自身を過大評価しているのでは」と判断される可能性があります。
成果が出なかったことを転職理由として前面に出すのではなく、仕事への取り組み方や成果を出すために起こした行動を具体的にアピールし、「それでもチャンスに恵まれないので退職した」といったように伝えましょう。
自分がやりたい仕事ではなくつまらなかった
やりたいことだけをすればいい仕事は稀です。「仕事がつまらない」と不満を伝えているだけでは、理解を得られる転職理由にはなりません。入社から2~3年は雑務やサポート業務が中心であり、企画や開発のようなコア業務に携わる機会はあまりありません。
大半の企業は下積みで力をつけてから責任のある業務を任せるので、3年未満でやりたい仕事ができないからと退職する人物は、同じことを繰り返すかもしれないと懸念されます。
面接では、やりたい仕事を任せてもらえるように取り組んだ努力や工夫、そこから学んだことなどを中心に伝えましょう。状況を改善するためにさまざまな対策を講じたものの、それでも変化がなかったので退職した、という内容で転職理由を説明すると、選考に不利となるような影響を与えずに済みます。
配属先に不満があった
新卒のうちは希望の部署に配属されないことも珍しくなく、キャリアを重ねても希望しない配属先に異動させられる可能性があります。新卒に限らず、必ずしも配属先の希望が通るわけではないので、採用担当者に伝える転職理由としておすすめできません。
希望の部署に配属されるためにできる努力を尽くしたにもかかわらず、異動がかなわなかったことを転職理由として採用担当者に伝えましょう。また、前の会社の批判に説明の比重が傾くと悪い印象を与えてしまうので、転職希望先に就職し、希望の部署に配属された場合にどれだけ貢献できるかという意欲を盛り込んでアピールすることが大切です。


第二新卒の転職理由の考え方・伝え方のコツ
第二新卒が転職の理由を採用担当者に伝えたり、考えたりする場合に有用なコツは3つです。以下に解説します。
・矛盾をなくす
・企業研究
・ポジティブな言葉
自己分析を行い転職理由と志望動機の矛盾点をなくす
転職理由と志望動機に一貫性をもたせ、矛盾点をなくすのがコツです。転職理由や志望動機に辻褄が合わない部分がある場合に、採用担当者は第二新卒にとって都合が悪い事実を隠しているのではと疑います。評価のマイナス材料になるので、自己分析を実施したうえで客観的にみても矛盾点のない転職理由を考えるようにしましょう。
自己分析により、自身の特技や長所、キャリアなどを言語化すると、ネガティブな転職理由もポジティブな内容に変換できます。例えば、「やりたい仕事ができなかった」という自己都合の色合いが強い転職理由でも、一本気な性格から意思を変えられないがどんなことがあってもやり通す忍耐力があるというアピールに変換できます。ただし、忍耐力を証明する事例やエピソードを付け加えることが不可欠です。
第二新卒の面接では、前の会社の入社や退職の理由、転職先の企業に応募した理由を深掘りされます。前の会社を辞めた理由と、応募先の企業を選んだ理由に一貫性をもたせて説明できるように準備しましょう。
企業研究を行い採用担当者が知りたいことを理解する
採用担当者が面接で知りたいのは、転職理由と志望動機に一貫性があるか、そして応募先の企業に長く勤められるかという点です。この点を押さえるためには、企業研究が欠かせません。企業が人材に求める条件を知ることで、転職した際にミスマッチが起こる可能性を抑えられます。第二新卒はすでに短期間で退職したか、これから退職する人です。短期での転職を繰り返さないためには、退職に至った原因が応募先の企業に就職することで解消でき、企業と第二新卒のニーズがマッチしていると確認する必要があります。
また、第二新卒は新卒と変わらない扱いであるため、面接で判断されるのは実績ではなくポテンシャルや人間性です。誠実さや真面目さと転職理由を紐づけることで、人間性の部分の評価につながるようにしましょう。
転職理由を伝える時はポジティブな言葉を選ぶ
転職理由はネガティブな内容になりがちです。だからこそ、面接で採用担当者に伝える際にはポジティブな言葉に言い換えることがコツです。ネガティブな言葉は責任転嫁や自己評価の低さなどのニュアンスを含みやすく、一緒に働きたい人物と思われにくくなります。
一度就いた職を離れている第二新卒であれば、仕事に対する責任感や情熱を、より強調してアピールする必要があります。


面接に役立つ! 第二新卒の転職理由例文集
面接に役立つ第二新卒の転職理由の例文を、5つ紹介します。転職活動に取り組む第二新卒の方は、面接対策の参考にしてみてはいかがでしょうか。
仕事内容に不満があった場合の回答例
「前職ではお客様対応に従事しており、お客様の満足度の向上につながる業務にやりがいを感じていました。よりお客様に満足していただくために、自分なりの改善点を上司に進言しましたが、変化はありませんでした。そんな折、御社におけるサービスの質の高さに感銘を受け、このような環境でお客様のために尽力したいと思い応募するに至りました。」
前の職場への不満は最小限にしつつ、具体的なエピソードを交えながら応募先とニーズがかみ合っていることを説明し、転職理由をポジティブに伝えましょう。
人間関係のトラブルがあった場合の回答例
「入社当初は部署内でコミュニケーションが図られ、業務の成績や効率も問題ありませんでした。しかし、新しい上司が配属されてから個人での活動を重視するようになり、業務に支障をきたすようになりました。実際に業務が重複するなど、効率面の問題について同僚数名で改善を進言しましたが、受け入れられず転職を決意し、現在に至ります。御社の和を重んじる社風に共感しました。」
ポイントは、人間関係のトラブルの原因が自身にはないこと、そして相手に責任を押し付けず解決のために対策を講じたことのアピールです。採用担当者は自社でも同じトラブルを起こすのではと懸念します。その懸念を払拭し、人間関係やコミュニケーションの重要性を理解していることを伝えましょう。


給与や福利厚生など待遇に不満があった場合の回答例
「前の職場では上司の感情が成果に対する評価に反映されるケースが多く、正当な評価を受けることがありませんでした。主観ではなく、客観的にも成果を示すために数字を残しましたが、結果は変わりません。成果主義をとる御社であれば、高いモチベーションを維持しながら業務に取り組めると思いました。」
収入を上げたいことを前面に押し出さず、成果を上げるために尽力し、それでも正当に評価されなかった事実を伝えましょう。正当な評価を受けて収入をあげたいことが本音であっても、お金の話は避け、成果を上げるために業務に熱意を持って取り組んでいることを中心に、採用担当者へ伝えます。
やりがいのある仕事をするために転職する場合の回答例
「サービス業に就いており、より高い質のサービスを提供したいと思うようになりました。しかし、勤めていた会社では、ワンランク上のサービスを提供する体制が整っておらず、将来的に体制を整える予定もないと告げられました。理想とするサービスを提供する御社であれば、熱意を持って取り組めるのではないかと思っております。」
「やりがい」は曖昧な言葉なので、何に対して熱意を持って取り組めるのかを、採用担当者に伝えましょう。転職を希望する企業での業務と関連付けて、具体的に示すのがポイントです。
社風が合わず転職する場合の回答例
「勤める会社はDXに取り組む意思がなく、新入社員は意見できない風潮です。業界内でも積極的にDXに取り組み事業の革新を図る御社であれば、時代や市場のニーズに合った環境で働けると思い、転職を希望いたしました。」
転職希望先の社風と自身がマッチすることを採用担当者に伝えましょう。また、自分がどのように活躍できるのかを説明できるようにしておくことも大事です。
第二新卒の転職理由は前向きな内容で伝えましょう
第二新卒の転職活動では、面接で前向きな人間であることをアピールするために、ネガティブな要素はポジティブに変換しましょう。
面接の質問への対応を考えるのが難しい場合には、キャリアアドバイザーのサポートが受けられる転職サイト「PaceBox」が有用です。転職活動に取り組む際に、活用してみてはいかがでしょうか。
