転職を検討する際には、どのように業界や職種を選べば良いか悩んでしまうもの。せっかく転職するのであれば、満足のいく仕事を見つけたいですよね。成長を続けている業界や、未経験でも採用されやすい職種など、転職成功を勝ち取りやすい業界・職種は存在します。
そこで今回は、転職におすすめな業種や職種を紹介していきます。現在転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。


目次
転職におすすめな業界・職種の特徴とは?
「転職したいけれど、どのような仕事につきたいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。転職先を探す際には、まず業種と職種に注目してみましょう。伸びている業界では、人材採用に積極的に取り組んでいる企業も多くみられます。さらに、需要が尽きない職種を選べば、今後再転職する場合でも有利に進めることが可能。
このように、業界や職種を軸にした転職先選びにはさまざまなメリットがあります。ここでは、どのような業界や職種がおすすめなのかについて詳しく紹介します。
転職におすすめな業界の特徴
転職におすすめな業界の特徴として、以下の4つがあげられます。
1.将来性がある
2.離職率が低い
3.労働環境が整っている
4.歴史が長く安定している
興味のある業界が、これらの特徴に当てはまるかどうかという視点を持つだけでも、より良い転職先選びにつながります。それでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
将来性がある
応募を検討している業界の将来性は、事前にチェックしておきたいポイントです。日本国内の人口減少が進む中、大きな成長を遂げている業界でなければ会社の成長も見込みにくいといえます。今後の業績アップが見込めない企業に転職した場合、キャリアの行き詰まりや将来の不安を感じることもあるでしょう。
一方、将来性がある業界ならば早いうちからそこで経験を積み、人材としての市場価値を高められます。さらに、業界自体が拡大していれば、企業は積極的に新しい人材を採用する傾向があります。そのため、将来性がある業界は、異業種からの転職でも比較的採用されやすいといえるでしょう。
離職率が低い
求人を見ているだけでは、実際の業界の働きやすさを判断することは難しいでしょう。離職率の低さは、実際に働く従業員の仕事や給与に対する満足度の高さを図る指針にもなります。長期的なキャリア形成を考えて転職する場合、どれだけ年収や待遇が良い仕事でも、離職率が高い業界はリスクが高いといえます。
さらに、離職率が高いということは、ブラック企業が多い業界である可能性も考えられるでしょう。今後無理なく長く働ける仕事を探している場合、離職率は確認しておきたいポイントです。


労働環境が整っている
働き方改革に取り組んでいる業界も増えていますが、残業が多く休みが取得しづらいなど、労働環境が厳しい業界も存在します。もちろん、企業によって労働環境は異なりますが、業界の傾向として労働環境の良し悪しが分かれることもあります。
例えば、労働組合がしっかり機能している業界であれば、働く環境や待遇が管理されている傾向にあるでしょう。この先長く働ける転職先を見つけるためにも、労働環境が整っている業界かどうかは、確認しておくと良いでしょう。
歴史が長く安定している
転職が初めての方には、歴史が長く安定している業界もおすすめです。新しいサービスを提供している業界の場合、企業自体のマニュアルが整っていないケースも多く、自分自身で業務内容や役割を考える場面も出てきます。特に経験がない業界の転職であれば、個人にかかる負担がかなり大きく、仕事に馴染むのにも時間がかかるでしょう。
一方、歴史が長い業界であれば、仕事の進め方などが整備されているため比較的働きやすい環境だといえます。しかし、歴史が長くても衰退が始まっている業界もあるため、業界の安定性もチェックしておきましょう。将来的には人員や給与の削減の可能性もあり、このような業界への転職は注意が必要です。
転職におすすめな職種の特徴
次に転職におすすめな職種の特徴を4つ紹介していきます。
1.将来性がある
2.高年収が目指せる
3.需要が尽きない
4.未経験から始められる
上記の特徴にあてはまる職種は、将来的にもキャリアアップを狙えるはずです。それでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
将来性がある
転職先の業界を選ぶ際のポイントとして、将来性があるかどうかが基準の一つだとご紹介しました。職種選びも、業界選びと同様に、今後の将来性があるかどうかが重要です。時代の変化とともに需要が増える仕事であれば、培った知識やノウハウを活かしてさらなるキャリアアップが目指せます。
高年収が目指せる
高収入が目指せる職種は、おすすめな職種の一つです。転職サイトdodaが2022年3月に発表した調査結果によると、転職理由の1位は給料への不満によるものだとわかりました。
「頑張りが給与に反映されるか」「昇給のチャンスがあるか」は仕事選びにおいて重要な基準です。給与アップを果たせる職種であれば、仕事に対するモチベーションが上がりやすいほか、家族からの転職への賛同も得やすいでしょう。
需要が尽きない
現在も昔もニーズが尽きていない職種であれば、今後も仕事に困ることがないといえます。例えば、営業職はどの業界・どの企業からも求められる仕事です。もし再度転職することになった場合でも業界を問わずに挑戦できるでしょう。どの業界でも需要が高い職種への転職はおすすめです。
未経験から始められる
まだ専門的なスキルや経験を身につけていない方であれば、未経験から新たにキャリアを形成できる職種もおすすめです。未経験を募集している仕事は、特別なスキルや資格が不要な場合と、業界の成長に伴い専門知識のある人材が不足している場合の2種類があります。後者であれば、経験を積み、今後も重宝される人材として幅広く活躍できるチャンスもあるでしょう。


転職におすすめな業界5選
先ほどは「転職におすすめな業界の特徴」として、以下の4つの特徴を紹介しました。
・将来性がある
・離職率が低い
・労働環境が整っている
・歴史が長く安定している
これらの特徴に当てはまる業界とは、具体的にどのような業界なのでしょうか。ここでは、おすすめな業界を5つご紹介します。
IT業界
IT業界は、おすすめの業界の一つです。インターネット関連の事業は大きな成長を続けており、将来性も十分にあります。さらに、IT技術を金融や教育、建築など他の業界と掛け合わせるクロステック事業も増えてきています。よって、今後もIT業界での経験や知識は重宝されると予想できます。
また、IT業界は、その成長に伴い人手不足でもある業界です。そのため、ポテンシャル採用として未経験者を採用する企業も少なくありません。専門知識が必要とされる業界ですが、意欲があれば未経験でも挑戦しやすいです。
医療・福祉業界
医療・福祉業界は、今後も需要がさらに増していく業界です。現在日本では、急速に高齢化が進んでおり、内閣府が発表した令和2年版高齢社会白書によると、2036年には3人に1人が65歳以上の高齢者になるといわれています。
さらなる人手が必要になる業界のため、医療・福祉系のベンチャーなどであれば未経験でも採用してもらえる可能性が高いといえるでしょう。介護士の資格取得を支援している企業も多く、将来的なキャリアアップも見込める業界です。
製造業界
製造業界は、大手メーカーが一定のシェアを占める安定した業界です。世界進出している企業も多く、「世界のモノづくりを支えている」という大きなやりがいが得られる仕事です。
また、製造業界は「残業や休日出勤が少ない」「福利厚生が充実している」など、長く働きやすい環境が整っている職場が多いことが特徴です。製造業界は、ワークライフバランスを重視したい方や安定して長く働きたい方にもおすすめの業界だといえます。
広告業界
広告業界は、紙媒体での広告やテレビ広告、インターネット広告など時代に応じてさまざまな広告を手がけています。どの時代でもニーズが高い業界のため、将来も安定しているといえます。
さらに、広告業界は現在インターネット広告を中心に成長を続けており、今後の需要の増加も見込まれています。インターネット広告を扱うベンチャー企業などに転職できれば、急成長を遂げる業界で貴重なキャリアが築けるでしょう。
情報・通信業界
情報・通信業界は、スマートフォンやテレビなどの通信環境に関連する業界です。新型コロナ感染症の拡大による在宅ワークの増加なども追い風となり業績を拡大しています。また、近年では、家電や電子機器、自動車などさまざまなものをインターネットにつなげるIoT技術が注目を集めています。
今後さらにIoTデバイスが増えていくことが見込まれますが、IoTを支えるためには通信技術が必要不可欠です。そのため、今後も需要の増加や業界全体の成長が見込まれる業界だといえるでしょう。


転職におすすめな職種5選
ここで、改めて「転職におすすめな職種の特徴」をおさらいしましょう。
・将来性がある
・高収入を目指せる
・需要が尽きない
・未経験から始められる
上記の特徴のいずれか、または複数に当てはまる、転職におすすめな職種を5つ紹介します。
コンサルタント職
コンサルタント職は、経営コンサルタントやITコンサルタント、建築系コンサルタントなど、さまざまな分野で活躍できます。コンサルタントとしては未経験でも、専門知識が必要な分野の職務経験があれば、採用のチャンスがあるでしょう。
また、コンサルタント職は、年収の高さも魅力の一つです。マイナビ転職が発表した「職種別モデル年収平均ランキング」によると、全316職種の中でコンサルタント(経営戦略)が1位となりました。
コンサルタント(経営戦略)の平均モデル年収は1,335万円で、調査データ全体の平均年収額、約557万円と比べても、年収はかなり高い仕事だということがわかります。高収入を目指したい方は、コンサルタント職がおすすめだといえます。
営業職
営業職は、どの業界でも必要とされるポジションです。営業職といっても、「ルート営業」「反響型営業」「新規営業」など、さまざまな種類に分かれています。飛び込み営業やテレアポをしなくても良い営業職もあり、未経験の方でも挑戦するハードルが低い職種です。
また、営業職は特別なスキルが必要ないため、人柄がよくコミュニケーション力があれば、経験がなくても採用してもらえる可能性は十分にあります。さらに、再度転職するとなった場合でも、営業職で培った提案力や折衝力、コネクションなどを存分に活かせるでしょう。
営業職は、業界や取り扱う商材によって大きく変わる仕事です。経験を積むことでその後のキャリアの選択肢が広がり、幅広い業界で活躍できるチャンスがあります。
介護職
介護職は、高齢者の増加により深刻な人手不足に陥っている仕事の一つです。そのため、未経験でも人手が欲しいという企業も多く見られます。資格取得をサポートしてくれる企業もあるため、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」「介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)」「介護福祉士」などの資格を現場で働きながら取得できるチャンスもあります。
さらに、専門的な知識をつけたり、資格を取ったりすることで、マネージャーなどに昇格できる可能性も十分にあります。介護職は、未経験でも始めやすく、キャリアアップも見込める職業だといえるでしょう。
ITエンジニア職
ITエンジニアは、需要が急増している職業です。社会全体のIT化が進む中、エンジニアの人数は大きく不足しています。テクノロジーは日々進化を続けており、今後も大きな需要が見込まれるため、将来性も高い仕事だといえます。プログラミング言語の習得など、専門性のあるスキルが求められるため、未経験からの転職はハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
しかし、インターネット上で学習できるツールなども充実しているため、働きながらスキルを習得することは可能です。さらに、企業によっては、OJTで一からプログラミングを教えてくれる場合もあり、実務経験を積みながら成長できるでしょう。IT分野に興味があり、学習意欲があれば未経験からでも十分に挑戦できる仕事です。
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Webマーケティング職
Webマーケティングは、需要が急増している職種です。インターネットやSNSの浸透、さらに新型コロナ感染症の拡大によるオンラインショッピングの利用増加などにより、Webマーケティングの重要性が増しています。さまざまな業界・分野でオンライン化が進む中、Webマーケティング職のニーズはさらに増加していくと予測できます。
ベンチャー企業を含め未経験からでも採用している企業があるため、将来性を考えてキャリアチェンジしたい方にもおすすめの仕事です。さらに、一定の経験を積めば、大手企業やコンサルティング会社への転職も十分に可能性があります。今後のキャリアの幅が広がる職種だといえるでしょう。
転職におすすめな業界・職種まとめ
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