キャリア相談Q&A
質問

「年収交渉」ってできるものなの?リスクはある?

転職の際、年収交渉ってしてもいいのでしょうか??

回答

可能ですが、年収交渉は難易度、リスクが比較的高いので軽い気持ちでは行わないようにしましょう。

内定獲得後、「あと少し年収が高ければ即決するのに・・・!」「なぜ前職よりも年収が低くなったんだろう?納得いかない!」などと悩まれる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、年収についてや、年収交渉の難易度とそのリスクについてお伝えいたします。

まずは年収について理解しよう

一口に年収と言っても様々な切り口があります。
転職活動中よく聞くけどイマイチ違いがわからない、でも最低限理解しておいた方が良い「年収」についてついて解説いたします。

「理論年収」と「実年収」と「手取り年収」の違い

この3つの年収は転職活動をする中でよく聞くことになります。特に理論年収と実年収に関してはしっかり理解をしておかないと、新生活に支障をきたす可能性もあります。
そのため、一つずつしっかりと理解していきましょう。

1.「理論年収」とは?

内定時に提示されるオファー年収は「理論年収」という形式で算出されており、年度の初めから終わりまで在籍した場合に貰えるであろう想定の年収を指しています。そのため、「想定年収」と呼ばれることもあります。

「理論年収」は以下のような計算式で算出されます。
「理論年収」
 =月収(基本給+月次諸手当‹残業代やインセンティブを含む›)×12ヶ月+年間賞与額
     ※ただし、交通費は月収に含まない
注意点として、企業の業績や自身の評価が、月収や年間賞与に影響を与える企業が多いかと思いますので、あくまで想定の年収としてご認識ください。

2.「実年収」とは?

「実年収」とは1年で実際に自身が支払い受けた年間の総支給額を指します。
会社の業績や自身の評価により変動した給与も含んで計算されております。そのため、「実年収」は「理論年収」よりも多くなることもあれば少なくなることもあります。

3.「手取り年収」とは?

「手取り年収」とは「実年収」から税金や社会保険料を差し引いた額を指します。
手元に残る金額のことです。

それぞれの違いが認識できましたでしょうか。

オファー時に提示される「理論年収」のみで新しい生活スタイルを安易に決めてしまうのは危険です。「理論年収」と「実年収」でどのくらい差が出る可能性があるのか、などオファー面談時に質問してみると良いでしょう。

年収はどうやって算出されているの?

企業によって細かな差はあるものの、大きくは3つの指標から算出されています。

面接での評価

一番皆様がイメージしやすい指標ではないでしょうか。面接での評価が高ければ年収は高くなりやすいですし、評価が振るわずぎりぎりの内定であれば少し低く出てしまうかもしれません。

現年収

基本的には現年収から大きく乖離して年収が出ることはあまり多くありません。
もし、大きな乖離が出そうな場合(特に大きく下がる場合)は、選考を進める中で選考官から事前の確認が入る場合がほとんどでしょう。

内定先、同年代の年収

この指標が一番強く作用し年収を決定します。
例えば、30歳、総合商社にて営業をしている年収1000万円のAさんが、他業界の営業にて内定。その企業の30歳の平均年収が500万だったとして、その企業はAさんの現年収を考慮し、1000万円という年収を提示できるでしょうか。
これは組織運営上、まず難しいかと思います。完全未経験で入社をするのに、既にその企業で8年勤務している方よりも500万円も年収が高かったら、組織内から大きな不満が上がってしまいますよね。つまりは、組織運営に支障が出ない範囲という条件が最も重視されてしまうのです。

さて、年収についてイメージは湧いてきましたでしょうか。
こちらを踏まえて「年収交渉」に関して説明をしてまいります。

年収交渉の難易度とそのリスク

「第一希望で即決したいのに、第二希望の方が年収が高い…」こんなケースは意外と多いものです。年収交渉の実態についてお伝えいたします。

まず、年収交渉の難易度ですが、比較的高いものとしてご認識ください。
企業としても、上記のようにロジックを持って算出している場合がほとんどで、一度ジャッジした給与テーブルを変更することは滅多にありません。ただ、ごく稀ではありますが、年収交渉をした結果、サインアップボーナスや引越し手当の負担など、特別手当を1度だけ支給していただけるケースもあります。

年収交渉によるリスクに関しても、決してリスクが低いとは言えません。万が一、正式内定の前に年収交渉をしてしまうと、最悪の場合、内定を見送られてしまう可能性もございます。内定後であったとしても、人物評価に影響し企業との関係性が悪化してしまう恐れもあります。年収交渉をするかどうかは極めて慎重に判断する必要があります。

一方で、年収交渉をした方が良い場合もあります。
「志望度が高くぜひ入社をしたいが、現在の提示年収では確実に辞退するとき」
この場合は、年収交渉のメリットはあれどデメリットはない状況となりますので、納得感を得るためにも年収交渉をやり切りましょう。

年収交渉をするかしないかで迷った場合は、ぜひPaceBoxのキャリアアドバイザーに相談してみてください。

年収交渉のやり方

上述の通り、年収交渉は難易度、リスクが比較的高くありますので軽い気持ちでは行わないようにしましょう。
もし、年収交渉をされる場合は以下のポイントを意識して交渉をしてみてください。

1.内定後から内定承諾をするまでの間で行うこと
内定前にしてしまうと内定お見送りの可能性があり、内定承諾後では、
提示年収への了承を示した後ですので交渉難易度がより上がってしまいます。

2.具体的にいくらあれば入社ができるのか、希望年収を明確化すること
企業が前向きに年収再考してくださったとしても、希望年収を下回るようであれば意味がありません。

3.なぜその年収が必要なのか、その理由を明確化すること
「その年収がなくてはならない、必要である」という内容をお伝えしましょう。

4.希望年収以上いただけたら、確実に入社する意志を明確に提示すること
確実な入社意思がないまま、年収再考をしてくれるケースはほとんどありません。書面やメールなどでエビデンスを持って交渉できるとベストです。

年収や年収交渉についての理解は深まりましたでしょうか。
どこに転職をするのかは人生において極めて大きな決断となります。
年収交渉するしないの迷いはもちろんですが、それ以外でも意思決定の際に迷うことなどあれば、ぜひPaceBoxのキャリアアドバイザーを頼ってください。客観的な目線からのアドバイスをさせていただきます。

   

この記事を書いた人

鈴木 達郎
PaceBoxキャリアアドバイザー      

鈴木 達郎TATSURO SUZUKI

妻と息子2人の4人家族。趣味硬式テニスで、初心者の草大会に出場しています。総合型人材企業にて5000件以上の面接対策を行ってきました。心の底からこのキャリアアドバイザーという仕事が好きで、求職者の皆さんに寄り添った包括的なサポートを提供したいと思っています。

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